旗は、ただの布ではない。
それは闘争に身を投じた者たちの誇りであり、時には血に濡れた誓いそのものである。
この章では、戦場・革命・独立運動と深く結びついた国旗に挑む。
君は、その“覚悟”を見抜けるか――?
Q16. ベトナムの国旗に描かれた五芒星の意味は?
A. 共産主義の5つの価値
B. 五大産業(農業・工業など)
C. 五行思想(木・火・土・金・水)
D. 人民の団結
トリビア:ベトナムの赤は「革命の血」、中央の金色の星は「労働者・農民・兵士・知識人・青年」の団結を意味する。つまり五芒星=国家を支える5つの階層を象徴している。共産党政権下の統一を示す旗でもある。
Q17. アンゴラの国旗に描かれた“ギアと剣”が示すものは?
A. 工業と軍事
B. 科学と伝統
C. 平和と発展
D. 革命と未来
トリビア:ギア(歯車)は「産業」、剣(山刀)は「革命」、そして赤は「殉教」、黒は「アフリカ大陸」。共産圏支援の独立闘争の影響を色濃く反映している。AK-47が描かれていないのは、武力の象徴をギリギリ避けるためとも言われる。
Q18. モザンビークの国旗に描かれた“本と銃”の意味は?
A. 教育と独立闘争
B. 軍国主義と情報戦
C. 民族統一と伝統文化
D. 外交と科学発展
トリビア:世界で唯一、自動小銃(AK-47)が描かれた国旗。
AK-47+銃剣は「独立闘争」、本は「教育」、鍬は「農業」、星は「国民の団結」を意味する。冷戦時代の背景が強く刻まれており、国際的にもユニークな旗。
Q19. エチオピアの国旗が「汎アフリカ色」と言われる理由は?
A. アフリカで最古の国家だから
B. 他国が真似したから
C. 欧州に支配されなかったから
D. 国連で定められた色だから
トリビア:エチオピアは19世紀末の列強支配を退けたアフリカ独立の象徴。赤・黄・緑の三色は「汎アフリカ主義」の原型となり、ガーナ・セネガル・カメルーンなど多くの国がその配色を採用した。色で抗う、帝国主義への逆襲。
Q20. 南アフリカ共和国の国旗の“Y字”が示す意味とは?
A. 勝利の手
B. 光の道筋
C. 統一の象徴
D. 民族の和解
トリビア:1994年、アパルトヘイト廃止とマンデラ大統領の登場を経て制定。Y字は「分かれた道が一つに交わる」象徴であり、多民族国家としての統合と和解のビジョンが込められている。デザインには特定の政党色を含まず、希望の旗として称賛されている。
血と誇りの試練:君の心は読めたか?
5問中いくつ正解できた?
- 5問正解:意志の継承者「旗印の守護者」
- 3〜4問:闘志の理解者「歴史の旅団員」
- 1〜2問:新たな目覚め「志の萌芽」